終末期看護(ターミナルケア)
終末期看護(ターミナルケア)
ターミナルケアは、認知症や脳梗塞、がんなどの病気に起因して、余命がわずかと宣告されたご利用者様に対して提供される医療的・看護的・介護的ケアを意味する言葉です。
ターミナル期に対する明確な定義はありませんが、一般的には病気からの完全回復が見込めなくなってしまい積極的な治療が行えなくなった時や、寝たきりで食事がとれなくなった時などを目安に宣告する医師が多いとされています。
ターミナルケアではこのような状態のご利用者様に対して、残りの余命を少しでも心穏やかに送ることができるようにサービスの提供を行います。
病気の症状改善を目的とした医療的なケアは行わず、ご利用者様の抱える痛みや不安、ストレスを緩和すること、ご利用者様のQOL(生活の質)を可能な範囲で保つことを目的としています。
特に訪問看護が提供するターミナルケアを利用するご利用者様の多くは、病院や入所先の施設から戻ってきた方々が中心です。
「最期は住み慣れた自宅から送り出されたい」「自宅で家族との思い出に包まれながらその時を迎えたい」と考えるご利用者様からの要望を受けて、主治医や他職種、ケアマネージャーと連携しながら、どのようなターミナルケアを提供することができるのか、どのようなターミナルケアがご利用者様やご家族様のためになるのかを相談し、介護保険・医療保険の制度内でサービスを提供していきます。